微力ながら講師を務めるフードコーディネーター養成講座の受講生さんとして、講義に耳を傾けてくれていた方とのまさかのご縁…
慣れない講師業をスタートさせた当初、ストレートな性格&「やんちゃ」な感じを隠せない受講生さんだったと記憶している。回を重ねるごとに、忙しい仕事の中で講義に足を運んでくれているなと思うようになった。講座終了の日、名刺交換を申し出てくれたことで、この春から新たに担当するヒューマンアカデミー仙台校オリジナル「カフェプランナー講座」のバックアップをお引き受け頂く運びとなった。
講座の内容を検討するに当たり、関係者の方々に貴重なお時間を頂戴するのは心苦しいと思いながらも見学を申し出た所、快諾頂いたのである。
日世株式会社仙台営業所内のテストキッチンと、お隣の山形県山形市にある株式会社東北萬国社の焙煎工場見学の
スケジュールが決まったときから、「ドキドキ&ワクワク」で一杯だった。
元々磁気メディアの商品開発を経験していた私は、カテゴリーこそ違うが新しいデザートが誕生する場所に興味深々だったし、転職を機にこだわりイートカフェを計画していたコーヒー好きにとって、焙煎工場の見学は貴重な経験であり、魅力ある事だった。
焙煎機をショップ内に置き、鮮度(品質)の良さを効果的に演出しているショップが仙台にも何軒かあるのは知っていた。けれど、珈琲独自の香りと居心地のよさに包まれる感覚が薄れてきていると感じていただけに本社に隣接している焙煎工場を前に、車を降りた途端感じた空気に「ぽかん」と口を開けたままあっけにとられていたかと思う程の瞬間を味わった。癒しと和みと穏やかさを生み出す得体の知れない何かを感じたのである。
焙煎機をショップ内に置き、鮮度(品質)の良さを効果的に演出しているショップが仙台にも何軒かあるのは知っていた。けれど、珈琲独自の香りと居心地のよさに包まれる感覚が薄れてきていると感じていただけに本社に隣接している焙煎工場を前に、車を降りた途端感じた空気に「ぽかん」と口を開けたままあっけにとられていたかと思う程の瞬間を味わった。癒しと和みと穏やかさを生み出す得体の知れない何かを感じたのである。
ご挨拶を頂戴した常務さんとの会話の中に「古きを重んじ、新しきに挑む」懐の深さと珈琲の味わいに似たきれの良さ…そう、フルボディーとアシディティーなるものを見出し、珈琲の持つ魅力を再認識ししながら見学にお付き合い頂いた。
入り口には、おしゃれな麻袋に入れられた生豆がロースターに直結した吸引部脇に置かれ、いかにも生豆達は、お客様に美味しく飲んでいただけるようにと完熟させられるのを待ちわびているかのようであった。
焙煎している部屋の扉を開けると、車を降りた時感じた以上の癒しを主張する香ばしい香りに包まれ、優しいささやきがどこからともなく聞こえてきた。
「いらっしゃいませ」
「ようこそいらっしゃいました」
「私たちの成長過程をご覧ください」
「自慢の香りをお楽しみください」
こんな言葉が無言の空気の中で伝えられていた。
プロセスの中で、ビーンズマイスターをはじめとする関わるスタッフすべての方々の「カップ一杯の珈琲」に対する厳格さあって「珈琲の魅力」が生まれるすべを見せていただいた。
いつしか、この珈琲はたくさんの人に幸せを運ぶ!!
もっとたくさんの人にこの珈琲の良さを知ってもらいたい!!そんな思いが私の中に生まれていた。
帰りに見せていただいた直営店で、見学のときにローストしていたコロンビアとおしゃれにパッケージされたブレンド&マンデリンを頂いて帰途についたが、翌日ヒューマンアカデミー仙台校に持参した際、「良い香り〜♪」の歓声があがっていた。
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